2018年02月05日

【入江旧居の二十四節気】立春

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2018年2月4日は立春。
この日から春です。
まだ寒さは続きそうですが、れっきとした春。
少しずつ少しずつ、風も水も温みを増していきます。
立春の日の入江泰吉旧居は、北側の玄関、西側の道路に面した事務所スペースは、暖房をかけていても、足元から冷えが上ってくるよう。でも、庭に面した大きな窓から差し込む日差しは明るく、たしかに春を感じさせるものでした。
「きれいですね」という来館者の声の先に、真っ赤な椿が一輪。
入江先生が植えられたという庭の椿の開花が、今年は少し遅れていたのです。
実は、入江旧居の庭の大木の枝の伐採が遅れ、通行禁止にせざるを得なかった庭が、ようやく元のように散策できるようになったのは先週末のこと。
椿はまるでそれを待ってくれていたよう。
これから、赤、ピンク、白……と次々に開き、私たちの眼を楽しませてくれると思います。


   文 倉橋みどり 写真 石井均


posted by アルカからのお知らせ at 09:52| Comment(0) | 入江旧居

2018年01月20日

東京イベント終了しました

当法人主催、ココトソコノ制作室の全面協力で
実現した二日間のイベント
「奈良時代の女性たちに出会うIN TOKYO」。
快晴にも恵まれ、
おかげさまのたくさんのみなさんにご参加いただき、
無事終了いたしました。
ご参加くださったみなさま、
PRしてくださったみなさま
本当にありがとうございました。
アンケートやいただいたお声も今後の参考にさせていただきます。
一日目の奈良まほろば館での講座は、当日キャンセルがほぼゼロ!
熱気を感じました。
二日目は、池袋のギャラリーKさん他で、
ふたつの講座と三つのワークショップ、おでかけフルコトを開催しました。
講座では、
「ひとりの人物をテーマにしてみる」
「感じたことを大切にする」・・・ってどうだろう?と
ひとつのご提案をしたつもりです。
みなさまにとって
歴史をどう楽しむか?と、奈良をどう旅するか?
のヒントになれば、とてもうれしいです。

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【入江旧居の二十四節気】大寒

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2018年1月20日から2月3日は二十四節気の大寒です。
冬の最後の節気で、七十二候は20日から款冬華(ふきのはな さく)、25日から水沢腹堅(さわみず こおりつめる)、30日からが鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく) となります。
小寒、大寒の期間を寒の内とも寒中ともいいます。
寒といえば、連想するのは、剣道をしていたころの寒稽古のこと。
小学校から高校生まで続けた剣道では、年中はだしで、校庭を走ったりしていました。
粉雪が舞うなかで素振りをしたことも・・・。
入江泰吉先生も、自伝的エッセイ『大和しうるわし』などに、小学五年生のころ、剣道の朝稽古に通ったとあります。
「剣道には寒稽古や土用稽古がつきものだが、朝五時からの寒稽古に、奈良公園を通り抜けていくのは、考えただけで恐ろしかった」。
その理由は、当時の奈良ホテルに近いあたりは、実に寂しいところで、さらに「父が夕食のあと、私たち兄弟を前にしてよく化け物の話をしていたので、その話が浮かんでくる。しかもそうした怪談の舞台が、奈良ホテルの近くのお寺だったりする」からでした。
 髪を振り乱した老婆に化け、棺桶を背負ってあらわれる狐、一ツ目小僧に化けた狸は「怖いもんか。怖いもんか」と怒鳴ると、「これでもか。これでもか」と体を膨らませていき、最後には風船玉のようにパーンと破裂する・・・など。確かにこれは大人でも怖い・・・。
しぶる泰吉少年に、母上が「せっかくはじめた剣道なのだから、ぜひ行きなさい。そのかわり寒稽古の期間中は毎朝学校まで送ってあげるから」とおっしゃって、そのおかげで、15日間の寒稽古を皆勤できたそうです。
エピソード自体もほほえましいものですが、何より、すっかり大御所になってからの入江先生が、なつかしそうに狐狸の話、お母様の優しさを思い出し、こんなに生き生きと文章にされたたと思うと、心が温かくなってくるのです。

  文 倉橋みどり  写真 石井均
posted by アルカからのお知らせ at 00:12| Comment(0) | 入江旧居