2018年05月21日

【入江旧居の二十四節気】小満

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2018年5月21日からは、二十四節気の小満です。
「小満」とは、「やや満ちる」。「さまざまな植物の成長が、これから本格的に進むころ」とでも訳してよいかもしれません。
入江泰吉旧居も今、まさに緑のまっただ中です。
風が吹くたび、若楓のやさしい緑、椿の濃い緑などがないまぜになって、窓の外は一枚の絵画のように見えます。
紅葉の頃の美しさに勝るとも劣らない美しさです。
この時期は、入江ご夫妻が愛用していたソファに座り、じっくり図録などに見入る方も増えます。
「初めて来たような気がしないなあ」
「いつまででもここに座っていたいわね」
お客さまの、そんな会話が聞こえてくるたび、心の中で相槌を打ってしまいます。
「いつかこんな家に住んでみたい……」
私も同じ気持ちです。

早いもので入江旧居のコーディネーターを初めて3年が過ぎました。
それでも、お客様をご案内するたび、季節がめぐるたび、
繰り返し、この場所の魅力を感じます。
静謐で、包み込んでくれるような優しさと奥深さ。
それは、入江先生の作品に通底する魅力でもあるのだなあ、と改めて思います。

   文 倉橋みどり 写真 石井均


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2018年05月05日

【入江旧居の二十四節気】立夏

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2018年5月5日。今日は二十四節気の立夏。
夏の始まりです。
入江旧居に飾ってあるスナップ写真のなかに、お宅の門を出た入江先生と鹿のツーショットがあります。
この写真の入江先生は半袖。モノクロなので色はわかりませんが、大人の男性の半袖というのは、オンタイムとはまた違う魅力があります。
夏の初めの、まだ日焼けしていない腕とひじは、見てはいけないものを見てしまったようなときめきがある気がします。
俳句では「半袖」は夏の季語。
この夏は久しぶりに半袖の句を詠んでみようかな、と思ったりしています。


   文 倉橋みどり 写真 石井 均


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2018年04月20日

【入江旧居の二十四節気】穀雨

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2018年4月20日からは二十四節気の穀雨です。
入江泰吉旧居では、ちょうど玄関の脇に植えてあるサツキが見ごろです。
このサツキは少し変わっていて、一本の木にピンクと白の二色の花が咲きます。
桃や梅にも時々見かけるのですが、
源氏と平氏の旗色に見立てて、「源平咲き」と呼ぶそうです。
応接間から見える青楓も日ごとに密度を増していくよう。
とりわけ春の雨が上がった後の緑は、洗いたてのような美しさ。まさに「目には青葉」で、いつまでも見ていたくなります。

もうすぐゴールデンウィーク。
たくさんの方に、この美しい季節の旧居にお越しいただけるといいなと思います。

   文 倉橋みどり 写真 石井均


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