2015年12月07日

【入江旧居の二十四節気】大雪

 今日は二十四節気の大雪。「たいせつ」と読みます。
 これから、一年でもっとも日が短くなる冬至に向け、ますます暮れるのが早くなっていきます。
 入江泰吉旧居の閉館時間は午後5時。今頃は、閉館間際のお客様が、玄関で靴を履く間にもどんどん外がうす暗くなっていきます。
 私達スタッフにしても、ちょっとした引き継ぎをしたり、帰り仕度を整えていると、あっという間に夕闇がせまってきて、気がせきます。
 日が長い季節なら、入江先生のお散歩コースでもあった東大寺戒壇院を回って帰ろうか、大仏池へ寄って行こうか……などという気にもなるのですが、今はついつい急ぎ足になってしまいます。
 そういえば、先月までは、旧居を出て、最初の角を曲がるとき、奈良公園で売っている焼き芋の窯をリヤカーに乗せて引っ張っていく人達とよく一緒になっていました。ところが、12月に入って風が冷たくなってからは、店じまいが早くなったのでしょうか、ちっとも出会わなくなりました。
 ほかほかと湯気を立てているのが目に入るだけで、なんだかあったかい気持ちになっていたので、少し寂しい気持ちです。
 大雪とはいっても、奈良ではまだまだ雪が降るほどの冷え込みではありませんが、それでも歩きながら吐く息が白く見えるようになりました。
 春に一般公開が始まって、夏、秋、そして旧居にめぐってきた初めての冬。
 まだもうしばらくは目を楽しませてくれそうな冬紅葉、そして、ひんやりとした畳の感触や障子越しのやわらかい日差しも、ここを訪れてくださる方々といっしょに愛(いつく)しみたいと思います。

    文・倉橋みどり 写真・石井均


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2015年11月23日

【入江旧居の二十四節気】小雪

2015年11月23日
 今日は二十四節気の小雪。
 「あすは小雪…」と思いながら、昨日は一日入江泰吉旧居の案内をしていました。三連休の中日でお天気にも恵まれたおかげで、朝からお客様が途切れません。ようやく夕方になり、ほっと一息つきながら廊下の窓を閉めようとすると、すぐ目の前を小さな小さな虫がふわふわと浮遊しているのに気付きました。
 「あ、雪虫…」。
 まるでタンポポの綿毛のようにも見える小さな虫で、綿虫とも大綿とも呼ばれ、俳句では冬の季語になっています。
 北国では雪虫は雪が降るしるしなのだとか。
 でも奈良市内では、朝晩はぐんと冷え込んでも、日中はまだ少し汗ばむほどの陽気で、今年は紅葉もなかなか進みません。雪なんてまだまだ先のこと……と思いながら、どこか愛らしい雪虫がこっちへ、あっちへと飛ぶのをしばらく眺めているうちに、一日中立ちっぱなしだった疲れもすーっと癒えていきました。
 さて、小雪の今日。
 奈良は雪ではなく、雨が降ったり止んだりの天候となりましたが、岩手県では本州で今年初の雪を観測したそうです。
 例年よりはずいぶん遅い初雪とのことですが、まるで暦にあわせたかのようで、なんだかうれしくなりました。
 「小雪」と書いて「しょうせつ」と読むのが正しいことはわかっていても、昨日の雪虫が飛ぶ様子を思い起こすと、「しょうせつ」という響きはどこかつっけんどんに感じられ、こっそり「こゆき」と読みたくなってきます。
あと15日が過ぎれば今度は「大雪」、続いて「冬至」へと、季節は確実にめぐり、入江泰吉旧居が一般公開されてから初めての冬は少しずつではありますが深まってゆくのでしょう。ここで見る初めての雪の日が楽しみでたまりません。
    文・倉橋みどり  写真・石井均

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2015年04月13日

【水門町雪月花】入江旧居だより

4月12日

麗らかな日曜日になりました。今日は一日、入江泰吉旧居でガイドをしております。
11時、13時、15時からは30分の館内ツアーがあります。楓の新緑が美しくなってきました。

  倉橋みどり

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