2017年11月22日

【入江旧居の二十四節気】小雪

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2017年11月22日は二十四節気の小雪(しょうせつ)。
小雪が舞い始めるころ、という通り、ここのところ急に朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。
「小雪」という言葉をみて思い出すのは、「風花」という季語です。
風に舞う雪のかけらのことを、こんなに美しく呼ぶなんてすてきだなあと思います。
美しい言葉ですから、私も毎年一句詠みたくなりますし、ほかの俳人たちもたくさんの俳句を作ってきました。
その中で異色とも言えるのが坪内捻典さんのこの句です。

風鬼元風紀係よ風花す

風鬼(ふうき)とは風の神様のことであり、仏教用語では、人の心を動揺させるものを風に例え、鬼に例えてこう呼ぶそうです。
今はもう風の神となった元風紀係というのですから、その人はもうこの世の存在ではないでしょうか。
風紀委員をしていた彼か彼女を思い出す作者は風花に包まれています。
もしかしたらその人は作者の初恋の相手なのかもしれませんね。
風花に包まれるとき、ふと時空がねじれるような気持ちになることがあるのは私だけでしょうか。
過去と今とが一瞬交錯する感覚。
ご生前は一度もお会いすることが叶わなかった入江先生や光枝夫人が門をくぐって入っていったような・・・
そんな幻に逢えるのも、風花舞う日の水門町の夕暮れ時です。



   文 倉橋みどり 写真 石井均


posted by アルカからのお知らせ at 16:16| Comment(0) | 入江旧居
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