2017年08月07日

【入江旧居の二十四節気】立秋

DSC_0361.jpg

DSC_0468.jpg


2017年8月7日は二十四節気の立秋。
今日から秋です。
最近出会った俳句に、

 立秋の遠くが遠く見ゆるなり   中原幸子

があります。
秋が立つ日は、「遠く」がちゃんと「遠く」に見える日だというのです。
この感覚、わかる気がしませんか。
まだまだ暑い日は続きますが、それでも今日から秋。
少しずつ少しずつ暑さは弱まり、空の雲も軽やかになっていくでしょう。
とくに秋の風は、古来「色なき風」とも呼ばれるほど透き通って感じられるものです。
こころにも少しずつ余裕が生まれ、足元だけでなく、遠くを見たくなる秋。
それはもちろん空間的なことだけではなく、時間的にも心理的にも、だと思うのです。

先日、入江先生の没後25年を機に、奈良市主催のフォーラムが行われたのですが、
入江先生の写真は、私達を1300年以上も前の古代へと一瞬にして連れていってくれる力を持っているのだという発言がありました。

入江先生は、
深い教養と、深い奈良への思いで、
レンズを通し、
ときにははるか遠くの古代を旅し、
また、はるか未来も見つめておられたのかも・・・。

入江旧居を包み込むように鳴き始めた蜩(ひぐらし)の声を聴いていると、
ふとそんな思いにかられます。


  文 倉橋みどり 写真 石井 均

posted by アルカからのお知らせ at 16:55| Comment(0) | 入江旧居
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: