2017年07月07日

【入江旧居の二十四節気】小暑

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2017年7月7日は二十四節気の小暑です。
去年の、同じ節気の文章を読み直すと、
「これで小暑とは・・・」と暑さを嘆いています。
やはり去年も同じように暑かったのでしょうが、もうすっかり忘れて、気付くと「今年は特別に暑い・・・」などと口にしています。
夏の暑さ、とりわけ湿気をたっぷり含んだこの頃の暑さは身にこたえます。
私の仕事場から入江泰吉旧居までは自転車で5分少々。
途中、庭から木がせり出すように伸びている、木陰の道があります。
どんなに暑い日も、薄暗いその場所を通るときには、すっと汗が引いていきます。
「木下闇」(こしたやみ)という季語そのものの場所だなあ、といつも思います。
先日、俳句の講座で「木下闇」の句を紹介すると、ある生徒さんが、「木の下が暗くなるのは夏だけに限ったことでもないのに、夏の季語なんですねえ」と不思議そうな顔をされました。
たしかに木陰は一年中あります。
でも、夏は日差しがきつい分、闇がもっとも深くなります。
だから夏の季語になっているのに違いありません。
入江旧居の庭にもまた木下闇の道があります。
夏にとりわけ深くなる闇は、ミステリアスなだけでなく、ひととき暑さを忘れさせてくれるやさしい闇です。


   文 倉橋みどり  写真 石井均
posted by アルカからのお知らせ at 21:10| Comment(0) | 入江旧居
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