2015年11月23日

【入江旧居の二十四節気】小雪

2015年11月23日
 今日は二十四節気の小雪。
 「あすは小雪…」と思いながら、昨日は一日入江泰吉旧居の案内をしていました。三連休の中日でお天気にも恵まれたおかげで、朝からお客様が途切れません。ようやく夕方になり、ほっと一息つきながら廊下の窓を閉めようとすると、すぐ目の前を小さな小さな虫がふわふわと浮遊しているのに気付きました。
 「あ、雪虫…」。
 まるでタンポポの綿毛のようにも見える小さな虫で、綿虫とも大綿とも呼ばれ、俳句では冬の季語になっています。
 北国では雪虫は雪が降るしるしなのだとか。
 でも奈良市内では、朝晩はぐんと冷え込んでも、日中はまだ少し汗ばむほどの陽気で、今年は紅葉もなかなか進みません。雪なんてまだまだ先のこと……と思いながら、どこか愛らしい雪虫がこっちへ、あっちへと飛ぶのをしばらく眺めているうちに、一日中立ちっぱなしだった疲れもすーっと癒えていきました。
 さて、小雪の今日。
 奈良は雪ではなく、雨が降ったり止んだりの天候となりましたが、岩手県では本州で今年初の雪を観測したそうです。
 例年よりはずいぶん遅い初雪とのことですが、まるで暦にあわせたかのようで、なんだかうれしくなりました。
 「小雪」と書いて「しょうせつ」と読むのが正しいことはわかっていても、昨日の雪虫が飛ぶ様子を思い起こすと、「しょうせつ」という響きはどこかつっけんどんに感じられ、こっそり「こゆき」と読みたくなってきます。
あと15日が過ぎれば今度は「大雪」、続いて「冬至」へと、季節は確実にめぐり、入江泰吉旧居が一般公開されてから初めての冬は少しずつではありますが深まってゆくのでしょう。ここで見る初めての雪の日が楽しみでたまりません。
    文・倉橋みどり  写真・石井均

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posted by アルカからのお知らせ at 21:22| Comment(0) | 七十二候
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