2017年11月08日

【入江旧居の二十四節気】立冬

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2017年11月7日は二十四節気の立冬。
冬が始まりました。
入江泰吉旧居の道路に面した垣根は山茶花で、真っ白な花をいくつも咲かせてくれます。今年は少し早い、10月の終わりから一輪、また一輪…と咲き始めました。
旧居は、東大寺戒壇堂と吉城園・依水園というふたつの庭園をつなぐ道路に面していて、いろいろな方が通って行かれます。
先日も、観光客と思しき初老のご夫妻が山茶花に足を止めておられました。
「白い山茶花っていうのもいいものだねえ」
「そうですね。うちのはピンクですものねえ」
「あれもなかなかのものだと思っていたが、こうしてみると、白もよく思えてくるなあ…」
「それにしても、きれいですねえ」
聞くともなく聞こえてきた穏やかな言葉のやり取りに、まるで自分がほめられように心がじわりと温かくなりました。
旧居の一般公開が始まって三度目の冬。
いろいろな出会いがここで生まれ続けています。
先週の日曜日。一枝を切り、入江先生の写真の前に生けました。モノクロ―ムの笑顔に、山茶花の白がひときわ冴えて見えました。

   文 倉橋みどり 写真 石井均
posted by アルカからのお知らせ at 20:29| Comment(0) | 七十二候