2017年01月20日

【入江旧居の二十四節気】大寒

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 2017年1月20日は二十四節気の大寒。
 寒さが極まるとき・・・という通りの寒さがここのところ続いています。
 先週15日は朝から雪も少し積もりました。
 その日はちょうど入江泰吉旧居に出勤の日でした。
 冷え冷えとした道を歩いていると、耳たぶと鼻のてっぺんがひんやりとしていきます。
 そんなときには、いつも「冴ゆ」という冬の季語が頭に浮かびます。
 手元にある大野林火監修の『入門歳時記』には「冷えこむこと、寒さの極まった感じをいう。澄みとおるように冷気がみなぎり刺すような寒さのあることをいう。」とあります。
 そして、「光や音が澄みきってはっきりすること、ひいては手際のよいことなどにも用いられるが、俳句では厳冬の寒気の表現である」とも。
 さらに調べると、「冴」という漢字の「にすい」は、「氷」を意味する象形文字だそうです。
 「寒し」に冷たさや透明感、凜とした感じが加わったのが「冴ゆ」。
 風も川も星も月も・・・すべてが冴ゆる時期が終わると、ようやく春がやってきます。

 主なき家に呼び鈴風冴ゆる  みどり


   文 倉橋みどり  写真 石井均
posted by アルカからのお知らせ at 10:13| Comment(0) | 入江旧居

2017年01月05日

【入江旧居の二十四節気】小寒

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 2017年1月5日は二十四節気の小寒。つまり、寒の入りで、この日から節分までは寒中となりますが、今冬は暖かく、例年の今頃はもっと寒いはずなのに・・・と物足りないような気持ちになったりしています。
 さて、水門町の入江泰吉旧居には現在は「茶室」と呼ばれ、炉が切ってある部屋があります。ここには炬燵が置かれ、茶の間として使われていたそうです。
 応接間に置いてある大きなソファや、庭がよく見える場所に置いてあったという小さな椅子に座っている入江先生のイメージが強いせいでしょうか。
 なかなか炬燵に入っている先生の姿は思い描きにくいのですが・・・。
 お宅におられるときは来客の応対や、あるいは書斎で読書や執筆、趣味の時間を過ごすことが多かったという入江先生。
 それでも冷え込む日には、奥様やお弟子さん達とひととき炬燵で一息つかれたこともあったことでしょう。
 かつての茶の間はこの家のちょうど真ん中にあって、たくさんの方に来ていただける施設となった今もなお一番静かで一番心穏やかになれる部屋で在り続けています。


   文 倉橋みどり 写真 石井均
posted by アルカからのお知らせ at 11:20| Comment(0) | 入江旧居