2016年10月22日

【入江旧居の二十四節気】霜降

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 2016年10月23日は二十四節気の霜降。
 霜降とは文字通り、霜が降り始めるころという意味です。
 朝晩はめっきり涼しくなって、ようやく秋を実感できるようになりました。
 正倉院展も毎年、霜降の頃に行われます。
 ちなみに今年は22日から11月7日まで。この時期は1年で一番登大路を行き交う人が多くなる時期です。
 先日、ふと気になり、入江先生の書棚に正倉院展の図録がないかと探してみましたが、みつかりません。
「入江先生は正倉院展に行かれてなかったのでしょうか」
 晩年のお弟子さんだった方に訊ねましたが、「うーん。どうだったかなあ。行ってたような気もするんだけどなあ・・・」と首を傾げるばかり・・・。
 入江先生は、古の奈良に憧れ、「滅びの美」を追い続けた方です。
 正倉院展に興味を持たなかったわけはないと思うのですが、その形跡がみつかりません。
 どなたかご存じないでしょうか。
 「入江先生と正倉院展に一緒に行ったことがあるよ」
 「会場で見かけたことがある」・・・などという方があったら、ぜひ教えてください。
 それまでにもう一度、入江先生の書棚を調べてみようと思います。


   文・倉橋みどり 写真・石井均
posted by アルカからのお知らせ at 18:10| Comment(0) | 入江旧居

2016年10月08日

【入江旧居の二十四節気】寒露

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 2016年10月8日は二十四節気の寒露です。
 今日、中津川の友人から「栗きんとん」が届きました。
 山口で生まれ育った私にとって、「栗きんとん」といえば、お節料理に入っている黄金色の、甘いものでした。大学時代に彼女と仲良くなって、初めて、旬の栗と砂糖だけで作る「すや」の「栗きんとん」を知って、大好物になりました。
 お酒が苦手だったという入江先生も、この味をご存じだったでしょうか。
 全国にファンの方がおられただろうから、あるいは・・・とも思うのですが、もちろん確たる証拠はありません。
 ただ、栗といえば、入江先生が毎日のように歩いておられたという東大寺戒壇院の北門あたりには栗の木があります。ちょうど今頃になると、毬栗が階段に、道に、ころころと転がって。
 去年の秋。二月堂のお参りでいっしょになった年配の女性が、ビニール袋に入れた栗を見せてくれました。「戒壇院を歩いてたら、栗が落ちてて。拾ってたら、お堂の人がもう少し持って帰りぃって、拾うのを手伝ってくらはって」。
 もしかしたら、入江先生も戒壇院の栗を拾って帰られたことがあったかも・・・。
 そんなことを想像してしまうのは、あの女性の笑顔が本当にうれしそうで、実は少しうらやましかったからかもしれません。


   文・倉橋みどり 写真・石井均
posted by アルカからのお知らせ at 20:53| Comment(0) | 入江旧居