2018年01月05日

【入江旧居の二十四節気】小寒

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2018年最初の節気は1月5日からの小寒です。
新年あけましておめでとうございます。
今年は戌年。
入江泰吉先生ご夫妻は相当の愛犬家だったようですので、今回は犬のお話を…。
入江家では、フランツ(マルチーズ)、イチコ(スピッツ)というワンちゃんをかわいがっておられたと聞いています。
確かに、窓辺でくつろぐ入江先生の横にイチコがいるスナップ、光枝夫人がフランツを抱っこしているスナップなども残っていますし、庭にある石仏はワンちゃんたちのお墓だそうです。
現在の入江旧居の違い棚にも、2つの犬の置物があります。
ひとつは、法華寺のお守り犬。
故久我高照ご門跡と入江先生は親交があり、お宅で歓談されたこともあったそうです。
ひとつひとつ手作りされているというお守り犬の表情はなんともいえず愛らしく、ご生前のご門跡の慈愛に満ちたお顔が浮かんできます。
もうひとつは、3つ並んでおかれた伏見人形の犬。
実際は、3つ重ねて水引で結ばれているもので、子供の疳の虫封じによいという言い伝えがあると、何度も旧居に来てくださっている博識の方が教えてくださいました。
こちらは、色使いがとても華やかで、表情もどこかきりっとしてみえます。
入江旧居に来られたときはぜひ、この犬の置物もごらんになってみてください。
何かよいことがあるかも…。ともかくも2018年がみなさまにとって素晴らしい年となりますように。

  文 倉橋みどり  写真 石井均
posted by アルカからのお知らせ at 12:38| Comment(0) | 入江旧居

2017年12月23日

【入江旧居の二十四節気】冬至

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2017年12月22日は冬至。
一年で最も影が長い日です。
入江泰吉旧居でコーディネーターをつとめるようになって、
窓越し、障子越しの影の変化と美しさに心が止まるようになりました。
窓際まで木々が延びる入江旧居では、茣蓙がひかれた廊下に、座敷の一角に。枝葉の影が差し、そして、風が吹くたびに、影も揺れます。
冬至は一年で最も昼間が短い日。
入江旧居が閉館する5時にはすっかり日が落ち、影も消えてしまいます。
そして、冬至を過ぎると、影は少しずつ短くなる代わりに、昼間が少しずつ長くなっていき、ゆらめく影を愛でる時間もまた少しずつ長くなっていくのです。

   文 倉橋みどり 写真 石井均


posted by アルカからのお知らせ at 23:19| Comment(0) | 入江旧居

2017年12月07日

【入江旧居の二十四節気】大雪

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2017年12月7日から二十四節気の大雪です。
小雪を「しょうせつ」と読むように、大雪は「おおゆき」ではなく、「たいせつ」と読みます。
奈良市内では初雪はまだのようですが、朝晩の冷え込みがぐっと厳しくなってきました。
入江家ではもともと茶室だった部屋に炬燵が置かれていたそうです。
入江泰吉先生と光枝夫人は炬燵でどんなおしゃべりをなさっていたでしょうか?
先日、入江先生の遺族の方が、入江夫妻のスナップ写真を旧居に持ってきてくださいました。
年を重ねてからも、ご夫婦で寄り添ってポーズをとっておられる一枚、
さりげなく、入江先生が光枝夫人を支えておられる一枚、
見つめ合って笑っておられる一枚……
おふたりが生涯お互いを大切に思っておられたことが確かに伝わってきて、胸が温かくなりました。
旧居に来られた方が、「この家は落ち着きますね」「いつまでもいたくなるようなおうちですね」などとおっしゃることがよくあります。
居心地の良さは、家そのものの造りや、窓から見える景色のせいももちろんあるでしょうが、何よりもご夫妻の幸せな日々の記憶がそこここに漂っているからなのかもしれません。


   文 倉橋みどり 写真 石井均

posted by アルカからのお知らせ at 21:04| Comment(0) | 七十二候