
2019年2月4日。
立春。
春のはじまりは、一年のはじまりでもあります。
昨日の節分で鬼という邪気を払い、
一年の福を願った方も多いことでしょう。
さて、
NPO法人文化創造アルカが入江泰吉旧居の事業コーディネーターを引き受けることが決まって、
いよいよ旧居の一般公開が始まったのは2015年3月1日のことでした。
この時から、節気ごとに入江旧居での季節の移ろいや、出会い、入江先生と光枝さんご夫妻の思い出などを、私のエッセイと石井均さんの写真とで紹介してきました。
誰に頼まれたのでもなく、ただやってみよう、やりたいと思って、続けてきました。
それを今回をもって、おしまいにしたいと思います。
二十四節気は約2週間ごとにめぐってきます。大きな変化はありませんが、それでも意識することで、気付くことができた折々の美がありました。
来年度からも、これまでと同様に入江泰吉旧居の事業コーディネーターは続けてまいります。
また新しい方法で、
この場所がここに在ることを発信し、
みなさんと一緒に、この場所を奈良のたからもののひとつとして大切にしていけるきっかけになるようなことを考えてみたいと思っています。
長い間ご愛読いただき、温かい感想もたくさんいただきました。昨年開催した入江旧居の二十四節気展に多くの方にご来場いただけたことも忘れません。
ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いいたします。
文・倉橋みどり 写真・石井 均 協力・石井直子